メカニカルシールとは
回転機器に組み込み、
流体の漏れを制御するシール
回転機器に組み込み、
流体の漏れを制御するシール
ポンプや撹拌機などの回転機器に取り付けて、高圧力・高速回転する軸のまわりから流体の漏れを制御する部品です。“漏れと摩耗”の絶妙なコントロールにより、優れたシール性と耐久性、高信頼性を実現。メンテナンスコストの低減もかなえます。グランドパッキンとの違いは、低-高圧力、低-高速回転する機器への使用が多いことです。
軸と一緒に回転する摺動材「回転環」と、ポンプ本体に固定される摺動材「固定環」という2つのリングの面が接触することで、流体の漏れを制御しています。両方の面が完全にくっついてしまうと軸が動かなくなるため、ミクロな隙間を設けているのがポイント。この隙間に流体が入り込み潤滑剤となることで、長期に渡り安定した性能を維持できます。
メカニカルシールはさまざまな種類の工業用ポンプで使用されています。一般的に多いのは渦巻きポンプ。その中でも、特に高温、高圧、高速で回転するなど負荷の高い条件で、PILLARのメカニカルシールが多く採用されています。
撹拌機とは、固体と液体、固体と固体、固体と気体など数種類の異なる物質を混ぜ合わせるための機器です。食品や薬品工場でも導入され、混ぜ合わせたものが外部に漏れないようにメカニカルシールが使用されています。
PILLARの高度な技術力と豊富な経験から、エネルギー・環境分野をはじめ、石油精製・石油化学、船舶、医療、食品など幅広い市場で採用されています。また、工場で使われる水や油、危険な薬品などが大気中に漏れることを制御するため、見えないところで環境汚染の防止に役立っています。